Kindle DXいきなり(現時点での)総括


現時点でもスキャンしたマンガを読むのは快適。しかしスキャンしたテキストはまだ最適な書類を作成できておらず、小さい文字を読むのが非常につらい。

Kindle DXが届いた。わたしにとって初めての電子ペーパーデバイス。ililadなどをヒトに見せてもらったことは何回かあるが所有してじっくりいじるのは初めてだ。期待以上の点とがっかりした点の両方があった。

画像レンダリング品質がいまいち

まずいきなり一番の難点から。グレースケール16階調の制限と縮小のマズさがあいまって、画像としてスキャンした文字を読むのが非常につらい。文字のポイントが充分大きければよいのだが、縮小されると漢字は非常に読みにくくなる。細い線がグレーになるのではなくてトンで消えてしまうコトも多いのだ。
拡大はややマシ。ではディスプレイ表示範囲より若干小さくリサイズすればどうか?とも考えたが拡大したときの品質に難がある。小さくて読めないような字を拡大してもぼやけたままになってしまう。
解決策として次の手法が考えられる。リサイズされないKindle DXにぴったりのサイズを見つける。または整数倍のサイズでもいいだろう。そしてグレースケール16階調にぴったりのガンマ補正をかける。これが難航している。サイズは真っ黒な縦長と横長の画像だけを含むPDFを表示してからキャプチャーすればわかるだろう。これから試す。問題はガンマ補正。原因不明だがわたしのMacBookでAutomatorのQuratz Composerフィルタをつかうと高確率でAutomatorが落ちてしまい試行錯誤にならない。ガンマ補正以外のフィルタも落ちる。勘弁してケロ。

スクリーンキャプチャーがとれるので比較画像を掲載する。

まず内蔵フォントの表示。充分読みやすい。フォントは置き換え済みのはず。

解像度による比較
300 dpi 100数十dpi(横800pixel)
ポートレート(縦)
ランドスケープ(横)

次に画像として取り込んだテキスト。300dpiと100数十dpiとで比較した。解像度が低い方の正確な値がわからないのは横800pixelという指定をしたからだ。元が縦長の書籍だったのでポートレートでは小さく全体が、ランドスケープでは大きくページの一部が表示される。ポートレートではどちらも読みにくいことに変わりはないが、文字の線がトンで消えてはいない分横800dotのPDFの方が若干読みやすいかもしれない。しかし、ランドスケープにして文字が拡大されると100数十dpiのファイルはKindleのドット数にまったく及ばなくなるためとても悲惨なことになる。(クリックしてオリジナルサイズを見てたもれ)一方ポートレートで読みづらかった300dpiの方はランドスケープにするとやや読みやすくなる。

文庫本サイズの書籍は拡大表示されるのでスキャンしたファイルそのままでも(縮小された書籍に比べると)読みやすい。それでもやはり…汚くなる。

マンガはすごい!読みやすい!

一方、伝統的なペンとスクリーントーン、またはそのCGシミュレーションによるマンガは適当にリサイズしてPDFに変換すれば実に快適に読める。Kindle DXのE Inkディスプレイは完全な白にならないのでそこが気にくわないヒトはいるであろうと思う。ただし、まだ試していないが16階調の制限があるため、ハーフトーンのグラデーションを多用したCGによるマンガは若干読みづらくなるであろう。解像度は150ppiらしいので大友克洋のAKIRAみたいな大判でかつ精緻な画もツライか。

このエントリを書くために調べて知ったが初代Kindleはグレースケール4階調だった。それはかなりキツイ。充分に高解像度であればモノトーンの電子ペーパーでも再現できるのは確かだがKindleの解像度はまだそこまでには至ってない。

発光しないというコトはデメリットも大きい

想像以上に暗所での利用に適さない。かなり明るくないと読みにくい。E Inkディスプレイのコントラスト比率も影響していそうだ。前述のようにE Inkディスプレイは非表示部分もあまり白くない。発光しないというコトは目にやさしいハズなのだが、ディスプレイ表面の照り返しがあるのでそうともいい切れない。Amazon.comではアンチグレア保護シートも販売しているのだがサードパーティーのようで日本に発送してくれるかどうかわからない。まだ調べていない。

書き換え速度は期待通りだが書き換えが気持ち悪い

E Ink社のLED/OELと比べるともちろん遅い。比べることが無意味なほどの差がある。じっくり読むには問題ないが数ページ先へパラパラめくる操作は若干ストレス。それよりも書き換え時の暗転が気持ち悪い。書き換えのときもじっと見つめていると酔いそうになる。ある種のLEDデバイスの電源を落としたあとに表示がジワリと消えるカンジに近い。Kindleはキーボードを備えていてE Inkディスプレイに文字入力ができるのだが、このときは全面書換えは起こらない。ある程度の面積を書き換えるときには画面全体がフラッシュするようだ。Menuを出すとき、SYMキーで記号を入力するときにしきい値を超えるようだ。

ワイヤレス機能は静かなインパクト

AmazonのMVNOはWhispernetと呼ぶ。日本ではdocomoにMVNOしていると思っていたのだが状況によってはsoftbankのMVNOにもなるとwebで見かけた。1分足らずで書籍をダウンロードというのが売りであるが、回線速度はいうほど高速でもないように見える。いまのところあまり速度に興味はないので検証する気もあまりない。実験機能としてwebブラウザが搭載されている。ディスプレイサイズが尋常なモバイルデバイスとは桁違いなため閲覧性はなかなかよい。しかしJavaScriptエンジンが搭載されていないようで、せっかくの大画面でも昨今のAjax全盛なwebサイトではモバイル版、Classic表示にせざるを得ないのでした。GMAILはClassic HTMLがあるのだが、Google Readerにはそれがないようで、モバイルの貧相なサイトしかつかえない。これは悲しい。

試しにYahoo! JAPANを表示したのがコチラの写真だ。インパクトはある。
なお、実験機能であり現在無料なのだが、Kindle Store以外では回線利用料がチャージされるようになる可能性もあるだろうという考察を見かけた

懐かしきインタフェース

最悪という程でもないが前時代的。何でもタッチパネルにすればよい訳ではないが、調べたい単語やメモを挿入したい位置にカーソルを移動するのに非常に時間がかかる。日本の古い携帯とかNOKIA E61みたいな指に痛い5 wayを何度押させる気なのか。日本語入力の手段がないのであまりキーボードには期待も不満もないのだが、SHIFTキーがトグルでないのはいかんともしがたい。大文字Xとかどうやってタイプするのだ?一本の指でSHIFTとそのすぐ上のXを押すのだろうか?
ALTはトグルする。この統一感のなさが素敵と言っていい。
一番つかうページめくりオペレーションのスイッチはなんでこんなに力が要るのだろうか?と不思議に思う固さなのだが、おそらく初代Kindleで側面スイッチが誤動作しやすかったことの反動なのだろう。Kindle DXは非常に重いのでどこを持ってもがっちりホールドすることになる。こんなデバイスにセンシティブなスイッチは似合わない。慣れるとちょっとやそっとで反応しないこの固さがかえって快適に感じるかもしれない。

とても重い。そりゃもう重い

540g. 秤がないので計測できないがレザーカバーもかなり重い。合わせると余裕でハンドヘルドPCクラス。両手でビート板のようにホールドしたいところだが右側に集中しているスイッチを押すのが少しだるい。写真のような持ち方がよいのではないかと思う。セーターでわかりにくいが肘の内側、二の腕に載せてホールドする。これなら片手でもなかなか疲れないかもしれない。が、まだ自宅で床に置いて読書している段階での想像に過ぎない。

総括とか言って長くなったがとりあえず以上。先に総括と断じておいてなんだが、これから細かい使い勝手などのレビューを続行してゆく。

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